賃貸物件でインターネットを利用するには?工事の費用相場はいくら?
INFORMATIOIN
公開日:2022/10/19
ほとんどの賃貸物件にはあらかじめインターネット回線が引かれており「インターネットの利用が無料!」と宣伝しています。
しかし地方や一部の賃貸物件では、インターネット回線がまったく引かれていないことがあります。
その場合は、自分で管理会社に許可を得て、工事を手配する必要があるでしょう。
今回は、賃貸物件で一からインターネット環境を整えるための手順を解説します。
インターネットの種類
インターネット環境を整える際、複数の方法があります。
それぞれ特長があり、なかには工事が不要なタイプもあるため、自分がどれくらいインターネットを利用するのかで判断しましょう。
光回線
3つある方法のうち、最もインターネット速度が速いのが光回線です。
スマートフォンで頻繁に見かける速度制限がないため、動画の視聴やZOOM会議など、頻繁にインターネットを利用する方におすすめです。
ただし近所の電信柱などからケーブルを屋内に引き込んで使用するため、立ち合い工事が必要です。
また使用するなら、NTT東日本・西日本が提供している「フレッツ光」やSo-netの「NURO光」に申し込むのが一般的です。
「フレッツ光」のサイト内で、光回線が使用できるエリアが公開されているため、自分の住所が対象か確認しましょう。
モバイル回線(ホームルーター・モバイルWi-Fiルーター)
ケーブルを屋内に引き込んで使用する光回線とは異なり、無線でインターネットを利用します。
ルーターと呼ばれる機器を屋内に設置するだけでインターネットが利用でき、無線なので工事は不要です。
ホームルーターやモバイルWi-Fiルーターはコンパクトで持ち運べるため、申し込んだプランによっては外出先でWi-Fiが使用できます。
ただし月の使用制限が設けられている場合があり、制限を超すと速度制限がかかってインターネット速度が遅くなる恐れがあります。
インターネットをそれほど利用しない方へおすすめです。
使用する場合は、UQコミュニケーションズが提供する「UQ WiMAX」などでお申し込みをしましょう。
ケーブルテレビ
テレビの視聴に必要なケーブルと、インターネットを利用する際に必要な光ケーブルを組み合わせることで使用します。
主に「JCOM」や「Baycom」などが提供しており、光回線のエリア外地域でもインターネットが利用できます。
ケーブルを導入する作業が発生するため、立ち合い工事が必要です。
光回線よりもインターネット速度が落ちますが、有線でつながっているため接続が安定しやすく、テレビの視聴時にアンテナが不要になります。
光回線またはモバイル回線でエリア外だった場合におすすめです。
賃貸物件でインターネット環境を整える手順
賃貸物件においてインターネット環境が整っていない場合はパソコンでインターネットができないため、以下の手順に沿ってネット環境を整えましょう。
賃貸物件のインターネット環境を確認する
賃貸物件のインターネット環境では、主に以下のパターンに分けられます。
・各部屋にまでインターネット環境が整っている(インターネット完備物件)
・共用部分には配線されているが各部屋には配線されていない(インターネット対応物件)
・完全に未導入
完全に未導入の場合は、モバイル回線でホームルーターやモバイルWi-Fiルーターを申し込むことで、届いたその日から使用できます。
ただし、モバイル回線のエリア内かどうか事前の確認が必要です。
賃貸物件の管理会社に工事の許可を得る
インターネット対応物件の場合は、すでに共用部分まで光回線が引かれているため、部屋内のみの工事で済みます。
そのため改めて管理会社へ許可を取る必要はありません。
ただし共用部分にあらかじめひかれている回線が、自分が使いたい回線とは限りません。
新しく回線を引きたい場合は管理会社へ相談および許可が必要です。
完全に未導入の場合、自分の部屋だけでなく建物の共用部分にまで光回線の工事が必要なため、管理会社へ必ず許可を取りましょう。
また自分だけの部屋に導入する場合は、マンション契約ではなく戸建て契約になるため注意が必要です。
費用が割高になるため、可能ならばほかに契約したい人がいないか希望者を募り、複数人で契約したほうがいいでしょう。
工事の申し込み
許可を得たら、インターネット工事を申し込みます。
申し込みは「フレッツ光」や「NURO光」などの公式サイトから申し込んで、希望日時を指定します。
自分の部屋だけで済む工事と、共用部分から行う工事は、どちらも立ち合い工事になります。
工事をしている間は必ず申し込んだ人が近くにいる必要があるため、空いている日にちを選びましょう。
工事は年中混雑しており、申し込みから工事日まで1~2か月かかる場合があります。
そのため早めの申し込みがおすすめです。
インターネット工事に着工
あらかじめ指定した日に専門業者が来るため、約束の時間は必ず家にいるようにします。
部屋のみの工事なら約1時間で終了し、その日中にインターネットが利用できます。
また共用部分から工事が必要な場合は、約2時間で完了します。
工事終了後、専門業者が帰る前にインターネットに接続したいすべての端末が、無事に繋がるか必ず確認しましょう。
インターネット工事や初期費用の相場
インターネット環境を整える際の費用相場をご紹介します。
それぞれ必要な機器や工程、プランにより料金が異なるため、詳細を知りたい場合は契約先のインターネット会社へお問い合わせください。
光回線の費用相場
光回線を利用する場合、以下の費用がかかります。
・工事費用:3~4万円(長期間の使用で実質無料になる場合がほとんど)
・事務手数料:3,000~4,000円
・月額料金:4,000~6,000円/月
多くの光回線プランでは、工事費用が実質無料とされています。
というのも工事費用がインターネット利用の月額料金に含まれており、かつ工事費用分の料金を割引した料金が請求されるため、実質無料となります。
多くのプランには2年契約と3年契約があり、契約期間が長い方が月額料金は安くなります。
ただし途中で解約すると、違約金または工事費用の残金がかかる場合があるため、契約年数の選択は慎重に行いましょう。
モバイル回線(ホームルーター・モバイルWi-Fiルーター)の費用相場
モバイル回線を申し込む場合は以下の費用がかかります。
・ルーターの本体代金:2~3万円(長期間の使用で実質無料になる場合がほとんど)
・事務手数料:1,000~3,000円
・月額料金:3,000~4,000円
モバイル回線は工事が不要な代わりにルーターの本体代金がかかります。
しかし光回線と同様の仕組みで実質無料になります。
2年契約と3年契約があり、契約期間が満了になると、お得な料金で光回線へ乗り換えられるプランなどがあります。
ケーブルテレビの費用相場
ケーブルテレビを利用する場合は以下の費用がかかります。
・工事費用:4~6万円(長期間の使用で実質無料になる場合がほとんど)
・事務手数料:3,000~4,000円
・月額料金:6,000~7,000円
ケーブルテレビも工事費用がかかりますが、長期の利用で実質無料になります。
また申し込みと同時に「Netflix」や「ディズニーチャンネル」へお得には入れるプランがあります。
視聴可能番組数が多いのがケーブルテレビの魅力でもあるため、地デジのみの視聴はもったいないでしょう。
まとめ
賃貸物件でインターネット環境を整える方法をご紹介しました。
インターネットの普及が大幅に進んでいるなか、一部の物件ではまったく導入されていないこともあります。
その場合は管理会社から許可を得て、自分で工事を申し込めばインターネットが利用できます。
工事の申し込みは手間がかかるため、すぐにでもインターネットを利用したい場合はモバイル回線の利用がおすすめです。
ホームルーターまたはモバイルWi-Fiルーターを設置するだけでインターネットが利用でき、かつ持ち運んで外出先でも使えるため、それほどインターネットを使用しない方にはおすすめです。
また光回線やモバイル回線がエリア外だった場合でも、ケーブルテレビなら接続できる可能性があるため、検討してみてください。