中古住宅を購入するメリット・デメリットと注意点について

マイホームを購入するとき、新築物件よりも費用が抑えられる理由から、中古物件の購入を検討している方もいらっしゃるでしょう。

最近の中古物件は、早めに買い手がつくよう管理が徹底されており、購入後のアフターフォローも万全なところがほとんどです。

またDIYが好きな方なら、自身で思い通りにリノベーションすることもできるでしょう。

今回は、中古物件を購入する際のメリットとデメリット、できるだけ避けたほうがいい物件の特徴についてご紹介します。

中古住宅購入におけるメリット

中古物件を購入するメリットをご紹介します。

・新築物件と同じ価格で広い土地や家が持てる

・新築物件を購入するよりも価格が抑えられる

・物件を実際に見たり内見したりできる

中古物件の最大の魅力は、新築物件よりも安い価格でマイホームが手に入ることでしょう。

実際に外観を見たり内見したりして、納得がいくまで物件選びができます。

また地方などでは、移住者を積極的に呼び込むため「お試し移住制度」を設けている場所があります。

数週間空き家に住み、気に入ればその物件に定住することもできます。

都内も便利でいいですが、テレワークやインターネットサービスが普及している今、あえて都心から離れた場所で中古物件を探すのもアリではないでしょうか？

中古住宅におけるデメリット

一方で中古物件を購入するデメリットも併せてご紹介します。

一度人の手に渡っているため、前の住人のクセや経年劣化の箇所が残っている場合があります。

・初期費用が割高

・物件によっては修繕費用が割高になるケースがある

・住んでから一定期間経過したあとに大きな破損個所や劣化が見つかる場合がある

中古物件は新築物件よりも費用が抑えられるものの、建物によっては大幅な修繕が必要で、かえって出費がかさんだケースもあります。

またリフォームや改装工事は、一部だけでもかなりの費用がかかります。

リフォームを検討している方は、一度見積もりを出してもらい、中古物件の購入価格との合計金額で決めましょう。

買ってはいけない中古住宅の特徴と注意点

新築よりも費用が抑えられるとはいえ、中古物件の購入は大きな買い物です。

損をしないよう、避けたほうがいい中古物件の特徴と注意点について解説します。

地盤がしっかりしていない

地盤の丈夫さは、住宅の購入にあたって非常に重要なポイントです。

中古物件が新築だったころ、地盤調査が行われているはずです。

調査日から自身が購入するまでにはある程度の年月が経過していますが、家が建ってからの地盤の経過が確認できるため、必ずチェックしましょう。

チェックする項目は以下の通りです。

・盛土か

・川、沼、池が近いか

・以前は近所などが田んぼだったか

・過去の地盤調査データ

・対象の中古物件に地盤が原因と思われるひび割れやクラックがないか

チェックして地盤が悪そうな場合は、その物件は避けたほうが無難です。

周辺の住環境が充実していない

住む場所の周辺には、コンビニや気軽に立ち寄れるスーパーマーケットなどがあると安心です。

車の運転や歩くのが好きだから、お店が遠くても大丈夫だと初めは思うかもしれません。

しかし住んでからしばらくの間は、予想外の買い物や急に必要になる物などが出てきます。

また年を取るにつれて、車を運転したり歩いたりすることが億劫に感じられるでしょう。

そんなときに近くにお店があればすぐに買い出しへ行けますが、遠い場所にある場合はだんだん面倒に感じます。

また災害やトラブルが発生した際、近くに施設がなければ必要なものが補充できません。

近い将来を見据えて、できるだけ近所にお店や病院などの施設が並んでいるような、住環境が整った場所を選ぶべきです。

構造躯体に水分がたまっている

木造住宅の場合、雨漏りや水漏れなどで内部結露が起こり、長期間水に触れることで構造部が腐っている場合があります。

そのため、そのような箇所を見つけた際は購入を避けましょう。

同様に、鉄骨造やRC構造も注意が必要です。

というのも構造躯体に錆ができている場合、内部結露が起こって長期間水に触れている可能性が高いためです。

せっかく丈夫なつくりをしていても、さびてしまえば強度が大幅に落ちます。

木造でないからと安心せず、構造躯体を確認してみましょう。

まとめ

中古物件を購入するメリットとデメリット、および購入を避けたほうがいい中古物件の特徴を解説しました。

新築物件より費用が抑えられるとはいえ、中古物件も大きな買い物なため失敗できません。

中古物件は、DYIが好きで、かつ自身でリノベーションしたい方には最適です。

またお気に入りの場所にちょうどいい物件が建っていれば、快適な生活がおくれるでしょう。

ただし中古物件は、一度ほかの人の手にわたっているため、外観や内装をじっくり確かめて購入する必要があります。

きちんと自分で納得するまで、焦って購入することがないようにしましょう。