戸建ての賃貸物件とアパートやマンションの初期費用の違い
INFORMATIOIN
公開日:2023/01/10
戸建て物件といえば、購入することで済めるようになるというイメージが強いでしょう。
しかし、戸建ての物件でも賃貸として貸し出されている場合があり、購入するよりもはるかに手ごろで安く住めます。
引っ越しをお考えの方のなかには、戸建てとマンション・アパートのうちどちらに住むか迷っている方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、賃貸における戸建てとマンションの初期費用の違いについて解説します。
お引越しを検討されていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください。
戸建てとアパート・マンションの賃貸物件においてかかる初期費用
初めに、戸建てもマンション・アパートも、賃貸で住む場合に必ずかかる初期費用と内訳について解説します。
敷金/礼金
敷金とは、家賃の担保として支払う費用で、滞納したり払えなくなったりした場合に、敷金から支払われます。
また礼金とは、お部屋や物件を貸してくれる大家さんへのお礼として支払う費用です。
敷金と礼金の費用相場は、それぞれ家賃の1~2ヶ月分ほどで、敷金に関しては、使用しなかった分のお金は退去時に戻ってきます。
前家賃
入居する前に、翌月分の家賃を事前に支払います。
たとえば3月に賃貸契約をして4月から入居する場合、契約後に4月分の家賃を前もって支払います。
日割り家賃
月の途中で契約した際に、月末までの残りの日数分の家賃がかかります。
3月15日に契約した場合は、4月分の家賃に加えて16日分の家賃がかかります。
火災保険料
戸建てもマンション・アパートも、火災や水漏れなどのトラブルに備えて加入します。
ほぼすべての物件において加入が義務付けられており、費用相場は一人暮らしなら1万5,000円ほど、ご夫婦や家族で借りる場合は2万円ほどかかります。
仲介手数料
物件を紹介してくれた不動産会社に支払う料金で、大家さんと直接契約した場合はかかりません。
手数料は家賃の1カ月分と法律で定められており、家賃が高いほど手数料も高くなる傾向にあります。
鍵の交換費用
前の住人とのトラブルを防止するため、入居時に鍵の交換を行う場合があります。
鍵の交換は、義務付けている物件もあれば、交換を行うかどうか選択できる場合もあります。
選択できる場合でも、鍵を好感しておくことをおすすめします。
費用相場は、一般的には1万5,000円~2万円ほどです。
引っ越し費用
家具や家電などを新居へ運ぶ際、引っ越しサービスを利用するときにかかる費用です。
引っ越し費用は、移動距離・時期・荷物の量によって変化し、一人暮らしなら費用相場は3~10万円ほど、ご夫婦や家族連れの場合は10~30万円ほどです。
その他
ハウスクリーニング代やケーブルテレビ契約料金など、不動産会社や物件独自のサービス費用がかかる場合があります。
戸建てとアパート・マンションの初期費用比較
一人暮らしまたはご夫婦で住む場合の賃貸料金を算出します。
戸建ては家賃が10万円の場合、アパート・マンションでは家賃が8万円の場合を想定しています。
初期費用の内訳 | 戸建て | アパート・マンション |
---|---|---|
敷金/礼金(1カ月分) | 20万円 | 16万円 |
前家賃 | 10万円 | 8万円 |
日割り家賃(半月分の場合) | 5万円 | 4万円 |
仲介手数料 | 11万円 | 10万円 |
火災保険 | 15,000円 | 10,000円 |
鍵の交換費用 | 15,000円 | 15,000円 |
引っ越し費用 | 15万円 | 15万円 |
その他 | 2万円 | 2万円 |
合計金額 | 660,000円 | 575,000円 |
戸建てやマンション・アパートそれぞれの初期費用の内訳に大きな違いがないため、合計金額にもそれほど大きな違いは見られません。
戸建ての方が、全体的に家賃は高い傾向にはあります。
しかし家賃が同じならば、戸建てもアパート・マンションも初期費用にほぼ違いはありません。
初期費用をできるだけ抑えるには?
賃貸の戸建てとアパート・マンションでは、実は初期費用にそれほど違いはありません。
そのため初期費用を抑えたい場合は、内訳の部分において節約できそうな箇所を減らすことが大切です。
フリーレントの物件を選ぶ
フリーレントとは、入居してから一定期間のみ家賃が無料になる物件のことです。
空き家対策として設けている物件があるため、選べば相当大きな初期費用の節約になるでしょう。
しかしフリーレントは、最低契約期間が長いなどの制約がある場合があります。
短期間で引っ越さなければならないなど、成約に反する場合は違約金が発生する可能性があるため、契約する場合は規約をしっかり読むことが大切です。
引っ越し代金を節約する
引っ越し代金は、繁忙期と閑散期により費用が大きく異なります。
可能ならば閑散期に引っ越しを設定し、車の運転ができる場合はできるだけ自身で運んで、量を減らすとよいでしょう。
閑散期は季節だけでなく、土日・祝日を避けて平日に設定するだけでも費用の節約になります。
また物件のなかには家具付きで、そのまま使用できる場合もあるため、家電や家具の購入費が節約できるためお得です。
敷金/礼金がかからない物件を選ぶ
できるだけ早く入居者に来てもらいたいと、敷金/礼金がかからない物件があります。
東京都内でもかからない物件が増えてきているため、インターネットで物件を検索するときは、敷金/礼金0円で検索するとよいでしょう。
まとめ
戸建てとアパート・マンションにおける初期費用の違いについて解説しました。
双方とも初期費用の内訳に大きな違いはなく、家賃および管理会社独自の費用に左右されます。
初期費用は、最低でも家賃のおよそ4.5~5カ月分を見積もっておきましょう。
また戸建ての賃貸の方が、全国的に家賃が高い傾向にありますが、家賃が同様のマンション・アパートへ引っ越す場合、同じくらいの初期費用がかかります。
そのため引っ越しにおける初期費用を抑えたいとお考えなら、初期費用の内訳において、節約できそうな箇所を探した方がよいでしょう。