賃貸物件の引越し費用はどのくらい？相場と安くする方法をご紹介

たとえ一人暮らしでも、お引っ越しには非常に大きなエネルギーを使います。
物件探しに複雑な手続き、そして新しい住居への移動など、ある程度まとまった時間とお金がなければ難しく、何度もお引越しを経験しているベテランですら、手こずるほどです。
気になるのは、実際にお引越しにはどれほどの費用が必要なのかということ。
この記事では、賃貸物件へのお引越しが完了するまでにかかる費用と、できるだけ費用を抑える方法について解説します。
これからお引越しを検討されていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください。

お引越しが完了するまでにかかる費用の内訳

お引越しが完了するまでにかかる費用をご紹介します。
家賃が６万円の、一人暮らしを想定した費用相場です。

【敷金／礼金】

敷金とは、入居後に家賃を滞納したり払えなくなったりした場合に支払われる、担保となる費用です。
一方で礼金とは、お部屋や物件を貸してくれる大家さんへ、これからお世話になるという気持ちを込めて贈るお金です。
敷金と礼金を合わせた費用相場は、家賃の4カ月分ほどなので、約24万円です。

【前家賃】

手続き時に、翌月分の家賃を事前に支払います。
1カ月分なため、6万円です。

【日割り家賃】

契約日から家賃は発生します。
そのため月の途中で契約した場合は、当月末までの残りの日数分の家賃がかかります。
例えば15日に契約した場合は、残り15日分の家賃がかかるため、3万円となります

【仲介手数料】

不動産会社を通して物件を見つけた場合は、紹介・手続き代行手数料として、支払います。
そのため、不動産屋さんを介さず大家さんと直接契約した場合は、不要です。
手数料は家賃の1カ月分と法律で定められているため、6万円がかかります。

【鍵の交換費用】

自分より前の住人がいた場合、トラブルを防ぐために鍵の交換を行います。
交換を義務づけている場合もあれば、交換の有無を選択できる場合もあります。
費用相場は、約2万円です。

【火災保険料】

火災や水漏れなどのトラブルに備えて、必ず加入します。
費用相場は、一人暮らしなら1万5,000円ほど、ご夫婦や家族で借りる場合は2万円ほどかかります。

【引っ越し費用】

引っ越し業者さんにお願いをして家具や家電を運んでもらう場合、重量や距離などにより費用がかかります。
一人暮らしなら、費用相場は10万円ほど、ご夫婦や家族連れの場合は30万円ほどかかります。

【不動産会社独自のサービス料】

不動産会社によっては独自のサービスを展開しているため、追加で費用がかかる場合があります。
例えばハウスクリーニング代や周辺の草木の刈り取り作業など、約2万円かかると見積もれば十分でしょう。

お引越しにかかる費用を抑えるには？

お引越しにかかる費用は、工夫次第で大きく下げられます。
これからご紹介する方法を実践すれば、上記の相場よりも大幅に低い費用で、快適にお引越しができる可能性があります。

閑散期にお引越しをする

お引越しは、閑散期に行いましょう。
というのもGWや夏休みの旅行のように、お引越しにも繁忙期と閑散期があります。
それぞれに当てはまる時期は、以下の通りです。

「繁忙期」: 2月、3月、9月
「閑散期」: 4～8月、10～1月

繁忙期は、新年度の始まりや進学に入社など、新しい出来事が起こる時期でもあります。
入社した職場が遠方だったり、進学先が地方だったりする方が多いため、２月・３月・９月はお引越しの業界が全体的に慌ただしくなります。
また人気の物件争奪戦や引っ越し業者の予約も激化するため、繁忙期はサービス価格が高騰する傾向にあります。
一方で閑散期なら空き室が出やすいため、できるだけ入居者を確保したいと考えている大家さんと、家賃交渉がしやすくなるでしょう。

引っ越しに備えて生活を整える

お引越しは、荷物が多ければ多いほど費用がかさみます。
そこで、お引越しをする前に、大きな家具・家電をできるだけ減らす、および購入しないことを徹底しましょう。
現在所持している大型家具・家電を減らすには、以下の方法がおすすめです。

・掲示板サイトでほしがっている方にゆずる
・宅配買取サービスに買い取ってもらう
・リサイクルショップに持ち込む

処分しようとすると大きな費用がかかるうえ、まだ使用できるにもかかわらずゴミとして捨てられてしまうため非常にもったいないです。
処分するよりも、必要としている方へ行き渡るようにしましょう。
車の免許を持っている場合は、レンタカーや自家用車1台のみで家具や日用品が運べるようになるとベストです。
自分で運ぶため、引っ越し業者さんへ依頼する費用は0円で済みます。

まとめ

お引越しが完了するまでにかかる費用についてご紹介しました。
ある程度まとまった時間とお金がなければ難しいお引越しは、どれほど費用がかかるのか疑問に感じます。
実際、敷金／礼金や前家賃などを含み約42万5,000円ほどかかると見積もるとよいでしょう。

またできるだけお引越しにかかる費用を抑えたいならば、閑散期を選んでお引越しをする、大型家電や家具はできるだけ購入しない、などを徹底します。
必要な費用を把握して、新しい暮らしにワクワクするようなステキなお引越しをしましょう。