畳がある賃貸はやめた方がいい?畳があるお部屋が避けられる理由とメリットを解説
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公開日:2025/04/23
賃貸物件を探すときに、床は絶対にフローリングがよいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
畳は、お手入れしにくかったり重い家具が置けなかったりで、デメリットが多いというイメージがあります。
しかし、畳には断熱性や防音性が高いといった特徴があり、畳のある暮らしにも大きなメリットがあるのです。
また畳のある賃貸物件は、全体的に家賃が安い傾向にあるため、少しでも費用をおさえたい方におすすめです。
畳のある賃貸物件が避けられる理由や、畳があるお部屋のメリット、畳のあるお部屋を居心地がよい空間に変えるための工夫の仕方について解説します。
これから賃貸物件を探して引っ越しを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
畳・和室がある賃貸物件はやめた方がよいと言われる理由
賃地物件は、畳・和室があるお部屋よりも、床がすべてフローリングになっているお部屋の方が人気です。
実際に、賃貸物件の検索条件に「床がフローリング」を指定して検索する人が多いほどです。
さらになかには、畳・和室がある賃貸物件はやめておいた方がいい、といったネガティブな意見も散見されます。
畳・和室がいま一つ人気がない、または選ばない人が多い理由について紹介します。
汚した場合に落としにくいため
和室の畳は、主にイグサや綿などの天然素材で作られています。
そのため、掃除やメンテナンスが難しいといった特性があります。
とくに飲み物や食べ物をこぼした場合、畳は吸収性が高く、汚れが染み込みやすいです。
これによりシミが残りやすく、長時間放置した場合は、更に落としにくくなります。
一般的に、畳を掃除する際には湿った布で拭く必要がありますが、染みを完全に取り去るのは困難です。
また、畳はカビやダニの温床となることが多く、汚れを残したままにすると、健康面でも影響をおよぼす可能性があるでしょう。
したがって、和室に住む際は掃除が手間になることを考慮する必要があります。
または、畳を汚しにくい工夫が必要です。
重量のある家具が設置できないため
畳の特性上、重い家具を設置することが難しい点が挙げられます。
畳は柔らかく、重いものを置くとへこみや傷がつきやすいです。
これはとくに、ソファやダイニングテーブルなど、重量のある家具を配置する際に不便です。
もともと畳は、布団を敷いたり軽めの家具を少なく置いたりすることを前提として作られたため、ベッドやテーブルといった、洋室家具の設置には適していません。
家具を移動させる際も、引きずることで畳に傷がつくリスクが高く、見た目だけでなく退去時の修復費用にも影響を与える可能性があるのです。
重い家具を使用できないがためにお部屋のレイアウトが制限され、使い勝手が悪くなることもあります。
すでに持っている家具や日用品と合わせにくいため
畳の部屋は、その独特な雰囲気やデザインにより、一般的に洋風の家具や日用品との相性が悪いとされています。
たとえば、床がフローリングの部屋に合わせた家具を持っている場合、和室の畳にはマッチしにくいでしょう。
そのため、既存の家具が無駄になったり、別の家具を購入したりする必要が生じます。
とくに近年の賃貸物件は洋室が主流であるため、家具の選択肢もフローリングに適したデザインが多く、選択肢の幅が狭まる場合があります。
お部屋のデザインやテーマにこだわりを持っている場合は、和室のお部屋が不便に感じられるでしょう。
シミやカビができやすいため
畳のある賃貸物件を避ける理由の一つとして、シミやカビが発生しやすい点が挙げられます。
畳は天然素材で作られており、特に湿気を吸収しやすい特性があります。
このため、湿度が高い環境ではカビが繁殖しやすくなり、日当たりの悪い部屋ではとくに注意が必要です。
たとえば、畳の上にカーペットを敷いたり万年床にしたりすることで湿気が溜まりやすくなり、カビが発生するリスクが高まります。
また、畳に飲み物や食べ物をこぼした場合、適切に処理しないとシミになる場合もあります。とくに掃除やメンテナンスに手間がかかり、賃貸物件全体の住み心地に影響を与えるでしょう。
害虫対策が必要になるため
畳は通気性がよく、湿気を吸収する特性がありますが、ダニやカビが繁殖しやすくなります。
とくに湿気の多い環境では、畳の中にダニが発生しやすく、ペットやアレルギー体質の人にとっては健康上のリスクとなるでしょう。
また畳の上にカーペットを敷いたりすると、湿気がこもりやすくなり、さらに虫を発生させやすくなるでしょう。
また畳には小さな隙間があり、小さな虫が隠れることができるため、定期的な掃除やメンテナンスが必要です。
畳の手入れを怠ると、虫以外にもカビの問題が発生し、室内環境が悪化するおそれがあります。
畳のある賃貸物件を選ぶ際には、害虫対策に対する負担も考慮する必要があるでしょう。
退去時の原状回復が難しい場合があるため
和室のある賃貸物件を避けたほうがいい理由のひとつに、退去時の原状回復の難しさがあります。
畳は汚れや傷が目立ちやすく、とくに子どもやペットと一緒に生活している場合は、シミや傷ができるリスクが高いでしょう。
故意や過失によって畳に損傷を与えてしまった場合、借主がその修理費用を負担することになります。
さらに賃貸契約によっては、畳の表替えや交換費用も借主負担になることがあります。
そのためほかの内装と比べて、通常の使用では経年劣化として大家さんが負担する部分が多いにもかかわらず、借主が責任を求められる場合があります。
退去時の原状回復費用が高くなる可能性があるため、和室の賃貸物件は避けるべきだと考える人が多いのです。
とくに、賃貸契約の内容や条項を確認せずに入居してしまうと、のちにトラブルになる可能性があるため注意が必要です。
メンテナンスの手間がかかるため
畳の賃貸物件が避けられる理由は、おもに日常のメンテナンスにかかる手間に原因があります。
畳は凹凸があるため、ほこりや髪の毛が溜まりやすく、掃除が難しいです。
とくに障子や襖などの天然素材も埃を吸収しやすく、定期的な手入れが必要です。
さらに、畳は湿気を吸収しやすく、湿気がこもることでカビやダニが発生するリスクがあります。
とくに、日本の湿気の多い気候では、適切な湿気対策が欠かせません。
掃除や換気といったメンテナンスを怠ると、カビの発生やシミの原因にもなるため注意が必要です。
また畳は水分を吸収するとシミになりやすく、しっかりとした手入れが求められます。
さらに、家具を置いた場所のへこみや傷も気になるでしょう。退去時には傷の修復に高額な費用がかかることもあり、和室の賃貸が敬遠される原因となっています。
畳のある和室付きの賃貸物件に住むメリット
畳のある和室付きの賃貸物件は、人によっては避けられる傾向にありますが、一方で畳ならではのメリットがあります。
実際に、金銭的にも有利だったり生活の質の向上につながったり、和室を好んで住む方もいらっしゃいます。
和室のある賃貸物件での暮らしを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
家賃が安い傾向にある
畳のある賃貸物件は、一般的に家賃が安いとされています。
理由として、畳の部屋は築年数が古い物件であることが多く、リフォームがなされていなかったり洋室に比べて需要が低かったりするため、家賃が抑えられる傾向にあるのです。
とくに、駅からの距離や広さが同じ他の物件と比較すると、和室物件は家賃が安くなる場合がほとんどです。
家賃を抑えつつ広めの空間を確保したい人には、経済的な負担を軽減できる選択肢として魅力的といえるでしょう。
特に、都市部に住む若者や学生にとって、費用対効果の高い物件として好まれることがあります。
経済的な利点が畳の部屋の魅力でもあります。
畳の香りや特有の居心地のよさがある
畳には、い草の香りがあり、心身ともにリラックス効果をもたらすとされています。
い草の香りは心を落ち着かせ、ストレスを軽減する効果があります。
また畳は柔らかい素材でできているため、足に優しく、座ったり横になったりした際の心地よさが一層増します。
床に直接寝転ぶことで、開放感や安心感を得る人も多いでしょう。本来の日本の生活様式を反映した空間のため、特有の和の雰囲気が漂い、居心地が良く感じられます。
とくにフローリングの冷たさを避けたい方や、穏やかな環境を求める人にとって、畳の部屋は非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
押入れの収納スペースが豊富
畳の部屋には、多くの場合、押入れが備え付けられています。
押入れは、洋室のクローゼットに比べて幅広の収納スペースがあり、布団などの大きな物品や季節物をまとめて保管できるため、
非常に便利です。さらに押入れは高い位置にもスペースがあり、使用頻度の少ない物品を収納することで、普段使うスペースを確保できます。
押入れの中には専用の収納ケースやハンガーラックを組み合わせることもできるため、収納力を最大限に引き出せるでしょう。
畳の部屋は生活空間を有効活用できるメリットがあるため、多くの荷物を整理・収納する必要がある方にはとくに適しているといえるでしょう。
断熱性が高い
畳のある部屋は断熱性が高く、夏は涼しく、冬は暖かいという特徴があります。
畳はおもに断熱効果を持つい草で作られており、い草は多くの空気を含むため、冷気を遮断し、床からの冷気を防ぐことができます。
そのためエアコンや暖房の効率も向上し、電気代の節約につながるでしょう。
また畳には調湿性能もあり、湿度が高い時期には湿気を吸収し、乾燥している冬には湿気を放出します。
そのため室内環境が一定に保たれ、快適な住空間が維持されるでしょう。
さらにフローリングと比較しても、畳のほうが温かみのある状態を維持でき、素足で歩いた際に心地良さが感じられるため、とくに寒い季節には居住性が向上します。
足音が響きにくい
畳のもう一つの大きなメリットは、足音が響きにくい点が挙げられます。
畳はフローリングに比べてクッション性があり、足音が伝わりにくい構造になっています。
そのため、とくに集合住宅においては、上階の住民が歩く音や物音が下の階に響く心配が少なくなります。
また子どもがいる家庭では、子どもが走ったり跳ねたりする音が気になることもありますが、畳がクッションの役割を果たすため、下の階へ伝わる音を抑えられるでしょう。
さらに畳のクッション性は、物の振動を吸収するため、転んだり高いところから落ちたりしても、ある程度であれば安全です。
賃貸物件における防音効果は、近隣住民との良好な関係を保つためにも重要です。
近所迷惑に配慮することができるため、ストレスを感じにくく、安心して生活できます。
畳1枚を交換する際の費用相場
賃貸物件を退去する際、故意に畳を汚したり激しい破損を加えたりしてしまった、と判断された場合は、自己負担で張り替えなければなりません。
また張り替える必要があるかどうかは、契約内容や畳の状態によって異なります。
一般的に、畳の状態が通常の使用では損傷しない範囲である場合、借主が張り替えを負担することはありません。
しかし、契約書に「畳の表替え費用は全額借主負担」と明記されている場合は、借主が負担する必要があります。
畳の張り替えにはおもに3つの方法があります。
「表替え」は畳表を新しくする方法で、通常5年ごとに行われます。
「裏返し」は畳表を裏返して使用する方法で、3〜4年ごとに行うことが一般的です。
「畳替え」は畳全体を新しくする方法で、通常7〜8年ごとに行います。これらの修繕方法により、費用も異なります。
張り替えの費用については、畳の表替えの場合、1枚あたりの相場は3,000円から9,000円程度です。
具体的には、6畳の部屋であれば、合計で1万8,000円から5万4,000円程度になります。
ただし、運搬代や消費税も考慮する必要があるため、実際の金額はさらに5,000円から1万円程度高くなるでしょう。裏返しの場合は、1枚2,000円から6,000円程度です。
締結した賃貸契約の内容をしっかり確認し、事前に畳の状態についてもチェックしておくことが重要です。
畳のある賃貸物件に住む際の注意点
畳のある賃貸物件に住むことを決めたら、ぜひ注意してほしいことがあります。
それは、畳の取り扱いが通常のフローリングとは異なるため、入居における前後で畳の様子を確認したり、建物自体の築年数を確認したりといった工程が必要になることです。
畳のある賃貸物件において、加えて注意しておいた方よいことについて解説します。
畳の汚れ具合を確認する
畳のある賃貸物件に入居する際、あらかじめ畳の様子を確認しておきましょう。
畳は特有の素材であり、定期的なメンテナンスや交換が必要です。
たとえば畳が古くなっていたり、汚れが目立ったりする場合、カビやダニが発生するおそれがあります。
とくに湿気の多い日本の気候では問題が屯著なので、衛生面でも注意が必要です。
畳の状態が悪いと、住環境全体の快適さにも影響を与えるでしょう。
足音の音が響きやすいフローリングに比べ、畳は音を吸収する特性がありますが、傷んだ畳では効果が減少します。
また畳の状態が悪いということは、手入れや管理が行き届いていないことを意味します。
入居前に畳の状態を確認し、あまりにも畳の状態が悪い場合は、ほかの物件へ引っ越しを考えた方がよいでしょう。
建物の築年数を確認する
畳のある賃貸物件を選ぶ際には、建物自体の築年数を確認しましょう。
和室は、おもに古い賃貸物件に多く見られます。
昨今において新しく建築された物件は洋室が主流なので、和室を持つ物件は築年数がある程度経過している場合がほとんどです。
古い物件では、現代の生活スタイルに合った設備や間取りが不足している可能性があります。
たとえば、水周りの設備や断熱性能など、古いままの状態では快適さが損なわれることもあります。
また、築年数が経過している物件は、リフォームやメンテナンスが不十分な場合があり、とくに畳の劣化やカビの発生リスクが高くなります。
加えて建物が古くなると、湿気や虫の発生が懸念されるため、適切な湿度管理が必要になることもあります。
和室は畳を使用しているため、湿気を吸収する特性がありますが、適切なメンテナンスが行われていないと、カビやダニの発生を招くでしょう。
借主が畳の交換代を負担しなければならないケースがある
基本的には、故意に傷つけたり破損がひどかったりする場合を除き、賃貸物件における原状回復費用は発生しません。
また、畳の張替えや入れ替えも、貸主が負担します。
一方で、借主が負担するケースは残念ながらゼロではありません。
畳は通常、貸主がメンテナンスを行うことが一般的ですが、借主の故意や過失によって畳に損傷が生じた場合、借主が修繕費を負担します。
具体的には、タバコの火で焦がした、カビを発生させた、家具の重さで凹みができたなどの状況です。
国土交通省のガイドラインにもとづく「善管注意義務」違反として扱われ、借主が原状回復の義務を負う可能性があります。
また賃貸契約書において、畳の交換費用が借主負担と明記されている場合もあります。
契約書に明記されている場合は、経年劣化や通常の使用による損耗であっても、借主が費用を負担しなければなりません。
和室のある賃貸物件で居心地よく過ごすための工夫
畳のある賃貸物件には、メリットとデメリットの双方があります。
また、畳であること以外の条件が気に入っているといった物件もあるでしょう。
畳のあるお部屋では、工夫によっては洋室に負けないくらい快適に過ごせます。
畳のあるお部屋で快適に過ごすための工夫の仕方について紹介します。
湿気対策を施す
畳のある賃貸物件では、湿気対策が非常に重要です。
まず、お部屋の換気をこまめに行いましょう。
とくに湿度が高い日や温暖な季節には、窓を開けて外気を取り入れ、部屋の空気を入れ替えます。
また湿気を吸収する特性を持つ畳の特性を活かして、除湿器や湿気取り剤の使用も効果的です。
内部の湿度を適切に保てるでしょう。
さらに湿気対策として、防カビシートを敷く方法もおすすめです。
畳のうえにカーペットなどを敷く際、間に湿気がこもるのを防ぎ、カビの発生を抑えます。
とくに梅雨時期や雨の日の作業は控え、畳が乾燥している状態で行いましょう。
シートやカーペットなどを敷く
畳のある賃貸物件で快適に過ごすためには、フローリングの柄のシートやおしゃれなカーペットがおすすめです。
大型のシートやカーペットなどは、ホームセンターで購入できます。
ただしシートやカーペットを敷く際は、いくつかのポイントに注意が必要です。
畳の上にカーペットを敷くと、通気性が悪くなり、カビやダニの発生を引き起こす可能性があります。
そのため、カーペットを敷く前に、防カビシートや防ダニシートを使用することで、リスクを軽減させましょう。
次に、カーペットの種類も重要です。通気性がよい毛足が短いものや、防ダニや抗菌加工が施されたものがおすすめです。
またお部屋の換気をしっかり行うことも、全体の湿気を減らすために重要です。
また居室の掃除がしやすくなるよう、カーペットを敷く際は必要に応じて部分的に敷いたり、簡単に移動できるラグマットなどを敷いたりするのも手です。
全体に対して敷きっぱなしにすると、下の畳が湿りやすくなるため、定期的に敷物を外して掃除をする必要があります。
加えて、畳には防音効果や断熱効果があるため、カーペットを敷くことでより快適に過ごしやすくなります。
畳本来のよさを活かすなら、畳との相性を考えたカーペットを選びましょう。
たとえば、目の細かいラグが適しています。畳の上にカーペットを敷く際は、カビやダニを防ぐための対策を講じることが重要です。
雑巾でのから拭きおよび掃除機を小まめにかける
畳のある賃貸物件で快適に過ごすためには、日々のお手入れが重要です。
まず掃除機やほうきを使って、畳の表面にたまったホコリやゴミを定期的に取り除きましょう。
とくに、畳は湿気に敏感で、水分がかかるとカビの原因となるため、乾拭きを基本とする掃除方法がおすすめです。
具体的な掃除手順としては、まず掃除機やほうきで畳表面の小さなゴミやホコリを取り除きます。
掃除機をかける際は、強く押し付けすぎないように注意し、畳の表面を傷めないよう心掛けましょう。
その後、固く絞った雑巾を使用して、表面の汚れを軽く拭き取ります。
水拭きする場合は、あくまで軽く、必要な時に限るようにし、拭いた後は必ず乾いた雑巾で水分を取り去ります。
また畳の目に沿って掃除を行うことで、より効果的に汚れを取り除けます。
畳に傷がつかないよう、常に畳の保護を考えたお手入れを心掛けましょう。
小まめに掃除機がけと乾拭きを行うことで、快適な住環境が維持できるでしょう
モダンな和風のお部屋にアレンジする
畳のある賃貸物件を快適に過ごすためには、モダンな和風のお部屋にアレンジする方法が効果的です。
畳による和風の魅力を残しつつ、現代的な機能性やデザインを取り入れることで、快適さとおしゃれさを両立させられます。
おすすめの色合いは、ナチュラルなトーンを基本に、明るい家具やインテリアを選ぶとよいでしょう。
白や淡い木目の家具を使うことで、部屋全体が明るくなり、開放感も生まれます。
また、畳の色合いに合わせて緑の植物を取り入れると、自然らしい色合いが加わり、心地よい空間を演出できます。
レイアウトにかんしては、畳の良さを活かすために、低い家具を選び、座卓やローソファを利用するのが理想的です。
結果、地面と一体感が生まれ、畳の魅力を引き立てられるでしょう。
さらに、日本の伝統的なアイテムである行灯や和風のアートを取り入れることで、モダンな要素との相乗効果が生まれます。
壁に関しては、和紙の壁紙やリメイクシートを使ってアクセントを加えましょう。
全体的な雰囲気が和モダンに近づき、居心地の良いスペースが作り出せます。
最後に、収納にも工夫を凝らすことが大切です。
和風のたんすやシェルフを使って立体感を出しつつ、部屋が散らからないように整頓する必要があります。
これにより快適な生活空間が保たれ、居心地がよい空間が出来上がります。
実際に和室があってよかった?経験者から聞く和室のある暮らし
不動産企業である株式会社AlbaLink(アルバリンク)が、和室のある家に住む500名の男女へアンケートを取ったところ、以下のような結果になりました。
引用:株式会社AlbaLink 訳あり物件買取プロ 【和室はいらない?】男女500人アンケート調査(https://wakearipro.com/japanese-style-room/)
和室のあるお部屋に住んでいる人のうち、良かったと答えた人は約8割いらっしゃることがわかりました。
和室があってよかったと思った理由のうち、最も多かった内容は「和室は落ち着く」からです。
畳はい草でできており、い草特有の香りは住人の心を穏やかなものにしてくれます。
ほかにも、休憩したりお昼寝したりするスペースとして最適であると答えた方も多く、昔から今にかけて、畳は多くの人に変わらず愛されていることがわかります。
お手入れやメンテナンスの大変さはあるものの、畳ならではの居心地のよさが感じられるため、思い切って畳のある賃貸物件へ引っ越されてはいかがでしょうか?
和室の賃貸物件に住んだ人の体験談5選
実際に畳のある賃貸物件に住んでいる人の体験談や、住み心地について、意見を伺いました。良い意見と悪い意見双方あるため、ぜひ引っ越す際の参考としてください。
◆体験談1: 静かで落ち着く空間です
私が住んでいる畳の部屋は、音を吸収してくれるのでとても静かです。
隣の部屋からの声や足音が気にならないため、勉強や読書に集中できる環境として使っています。
夏は畳の自然な温かみが心地よく、冬は冷たさが軽減されて快適に過ごせますよ。
ただ、掃除が少し手間で、ほこりがたまりやすいため、定期的に掃除機をかける必要があります。
◆体験談2: 家賃が安くて収納スペースが豊富です
畳のある賃貸物件に引越してきて、家賃が洋室に比べてかなり安いことに驚きました。
追加の収納スペースも豊富で、押入れを活用すれば普段使わないものをスッキリ収納できます。
ただ、畳のメンテナンスが少し大変で、湿気に注意しないとカビが生えやすいので、一年を通じてのケアが必要です。
◆体験談3: 畳の独特な香りと趣きのあるお部屋が気に入っています
和室の魅力は何と言っても、畳の独特な香りと落ち着ける雰囲気です。
とくに和風のインテリアと相性が良く、心を安らげる空間を作ってくれます。
友人が来た時も和室だと話が弾み、心地良い空間でお茶を楽しめますよ。
ただ、汚れや傷が目立ちやすいので、日常の手入れには気を使っています。
◆体験談4: 季節感が感じられる空間です
畳は夏涼しく、冬は暖かいので、日本の四季をより感じられる生活がおくれています。
立ち上がるときには張り詰めた心地よい感触があり、気持ちもリラックスしますよ。
ただ、畳の上で飲食をしてしまったときはシミが残ってしまうことがあるので、気をつけています。
訪れる季節ごとにインテリアを変える楽しみも大きいです。
◆体験談5: 整理整頓が大変です
私は畳の部屋に住んでいますが、カラフルなラグや絨毯との相性は良いものの、整理整頓が欠かせません。
畳の上には物を置きすぎないように注意していますし、スッキリとした空間を保つと、明るく広く感じられます。
湿気対策のために除湿機も導入したので、環境的にも快適に過ごせるようになりました。
まとめ
賃貸物件を検討する際、畳のあるお部屋が避けられる理由やメリットについて解説しました。
利便性が高く見た目がよいため、床はフローリング一択であると思いがちですが、草の香りがよく断熱性にも優れているといった、畳ならではのよさもあるのです。
また畳のあるお部屋は、全体的に家賃が低い傾向にあるため、費用をおさえたい人にも最適です。
床がフローリングまたは畳の双方を内見して、自身にあったお部屋を探しましょう。
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