家賃の安い物件があるのはなぜ?安さの理由について
INFORMATIOIN
公開日:2022/10/21
賃貸物件を探していると、まれに安い物件を見つけることがあります。
内装を確認すると、非常にキレイで申し分ありません。
条件がいいにもかかわらず価格が安い物件には、必ず理由があります。
納得のいく物件探しができるよう、なぜ安い価格で貸し出しているのか?考えられる理由についてご紹介します。
建物や部屋に問題がある場合
価格が安い物件と聞くと、事故物件や訳あり物件を思い浮かべがちですが、必ずしもそうとは限りません。
安い理由を把握し、自分では気にならないと思ったなら、安い賃料で部屋が借りられるためお得です。
建物が古いため
建物は、建ててから年月が経てばたつほど劣化します。
例えば、設備や耐震補強度、扉の立て付けなどが悪い場合、トラブルが起きるたびに業者さんに来てもらう必要があります。
ただし、ほとんど家におらず寝に帰るだけという方にとっては、それほど重要でないかもしれません。
セキュリティに問題があるため
オートロックどころかインターホンがついていない物件があり、その場合は賃料が安い傾向にあります。
セキュリティが不十分な物件は、女性や子連れから敬遠されるためです。
賃料が安いとはいえ、少なくとも女性や子連れの方にはおすすめしません。
改築工事・修繕工事の予算が少ないため
設備や建物自体が劣化したり破損したりした場合、管理会社または大家さんが改築工事および修繕工事を行います。
しかし管理する側があまり建物の維持に力を入れていない場合、入居する際のクリーニング費用や修繕費用を入居者が負担する場合もあれば、大家さん自身で行う場合があります。
賃料が安くても初期費用が高くつく可能性があるため、事前に初期費用がどれほどかかるのか確認したほうがいいでしょう。
特殊な間取りをしているため
特殊な間取りをしている部屋の賃料は、安くなる傾向にあります。
例えば洗濯機お設置する場所がベランダ、冷蔵庫がキッチンに設置できないなど、やや不便な場合があります。
多くの賃貸物件は内見できるため、事前に確認して快適に生活できるかシミュレーションしましょう。
建物の周辺に問題がある場合
建物自体はよく管理されていても、周辺環境に問題がある場合があります。
賃料が安く内装も問題ないからと即決せず、周辺の環境もよく確認しましょう。
日当たりが悪い
隣の建物との距離が近く日光が完全にさえぎられている場合、圧迫感を感じる場合があります。
またすぐそばにほかの建物の換気扇がある場合、窓が開けられません。
賃料は安いですが、内見して気になるかどうか確かめてから決めましょう。
線路や高速道路がすぐ近くにある
線路や高速道路がすぐ近くにあると、騒音に悩まされる場合があります。
地方なら交通量も少なく1時間に走る電車の数も少ないため、あまり気にならないかもしれません。
しかし首都圏や大都市の物件の場合、交通量や電車が走る本数が非常に多いため、部屋にいるときにどれくらい大きな音がするのか確認しましょう。
近くに歓楽街がある
建物のすぐ近くまたは建物自体が歓楽街の中にある場合も賃料が低いです。
理由は、治安や衛生状態に問題がある場合が多く、敬遠されやすいためです。
真夜中の酔っ払いによる騒音や、ポイ捨てによる不衛生な状態に不快な思いをする場合があるため、周辺環境をできれば夜に確認することが望ましいでしょう。
その他
建物や周辺環境以外にも、管理側の状況や都合により賃料が安くなっている場合があります。
おとり物件
おとり物件とは、賃料をわざと低く設定して条件のいい物件を掲載する手法です。
しかし対象の物件にはすでに入所者がいるため、入居することは不可能です。
問い合わせがあった顧客に対して、
「申し訳ありませんが先日決まってしまった。ほかの物件を紹介するのでお店へ来てほしい」
と来店させることが目的です。
おとり物件の掲載は違法ですが、確認する術がないうえ、掲載することで広告料が取れるため、掲載元も黙認せざるを得ないのが現状です。
入居審査が厳しいまたは甘い
大家さんや管理会社にとっては、マナーがきちんとした人に来てもらいたいと思っています。
そのため入居審査を非常に厳しくして、通過した人のみ入居できるよう設定しています。
ただし厳しすぎて入居者希望者が激減したために、賃料を低く設定してバランスをとっている場合があります。
反対に、入居審査が非常に甘く、生活保護者や住所不定者、フリーターなどを受け入れている物件もあります。
この場合も賃料が安いですが、入居者の質が低くなりやすく、近所トラブルが発生する可能性があります。
事故物件
割合はかなり低いですが、事故物件のため賃料が低い場合もあります。
事故物件の定義はありませんが、管理会社は国土交通省が定めた「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」に従って、物件に関する情報をすべて伝える義務があります。
別の物件を検討するか、一度誰かが住んで問題なかったのなら気にならない、など人それぞれなので、話を聞いたうえで決めましょう。
まとめ
賃貸物件において、賃料が安い理由をご紹介しました。
賃料が安いのは、必ずそれなりの理由があります。
そのため安いからと即決すると、後悔したりトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。
妥協点や気にならない点も人それぞれ異なるため、必ず一度は内見確認および周辺環境の調査を行いましょう。